※『宗門人別改帳』とは江戸時代(の制度で、現在)の戸籍原簿にあたり、定期的に村・町毎に作られていたもの。
男女を別にせず、出生順に1,2,3・・と続柄がつけられている。
この様式は少なくとも、茨城県立歴史館で閲覧可能な近世後期の『宗門人別改帳』でも確認出来る。
ちなみにその場合、長子については男子を「悴」・女子を「娘」と記述する事が多い。
※安土桃山時代から必要に応じて作成されていた『人別改帳』(夫役可能な者の調査の為。年齢・家族構成が記述される)、『人畜改帳』(家畜の所有数を調べる為)等と、江戸時代からの『宗門改帳』(キリスト教禁止令により、宗旨調査の為)が合わさり『宗門人別改帳』となる。寛文11年(1671年)、江戸幕府は『宗門人別改帳』を定期的に作成するようにと義務付ける。
※村・町毎に名主や庄屋、町年寄が毎年作成。(後に数年おきになった地域あり)
※家族単位の氏名・年齢・檀徒として属する寺院名等を記載。